船井総研のZoho導入・運用支援をご利用中の企業様は、まずはお気軽に担当コンサルタントにご相談ください。
詳細をお伺いした上で、適切なカスタマイズ方法をご案内いたします。
本記事では、Zoho CRMを効果的に活用するために不可欠な役職、データ共有の設定について解説しています。
これらの設定は、データの外部流出防止やユーザー間の適切なデータアクセス管理において、極めて重要です。
本記事内容は下記動画にて詳しく解説しております。
動画と合わせてご覧ください。
1)役職について
役職は、デフォルトでCEO、マネージャーといった階層設定がなされており、以下の基本的な考え方に基づいています。
- 上位の役職者は下位の役職者のデータを閲覧できる。
- 下位の役職者は上位の役職者のデータを閲覧できない。
下記画像をご覧ください。
この場合、「船井総合研究所」というアカウントは「役員」のデータを閲覧することができますが、「役員」は「船井総合研究所」のデータを閲覧することができません。
役職の追加を行いたい場合は、ホーム画面の右上「設定(歯車マーク)」⇒「セキュリティ管理」⇒「役職と役割」まで遷移して
追加したい箇所の右側、プラスボタン✙をクリックすることで追加できます。
追加するを押すと、役職名や詳細情報を記載できるので、入力して「保存する」をクリックすれば終了です。
ただし、この役職設定において、会社の組織図をそのまま設定することは推奨されません。
階層設定が複雑になるほど、データ共有範囲の管理が難しくなるため、役職の階層設定はできるだけシンプルにすることがよいでしょう。
2)データ共有設定について
上記の通り、データの共有は役職の上位と下位による基本ルールに従って共有されます。
しかし、タブによっては役職問わずにデータを共有したい場合もあるかと思います。
その場合、組織内に役職問わずにデータ共有ができる設定があるので、その設定について説明します。
まず、同じページにある「データ共有設定」をクリックしてください。
ここでは、各タブの組織全体のデータ共有設定を確認できます。
デフォルトでは「非公開」となっており、非公開は役職の基本ルールが適用されます。(下位役職者は上位役職者のデータを閲覧できない)
この「非公開」をクリックしていただくと、役職を無視した共有設定に変更できます。
この設定は共有範囲としては非常に広いです。
もっと細かい共有ルールを設定したい場合は、上部の「共有ルール」をクリックして「共有ルールの作成」をクリックしてください。
クリックしたら作成画面が表示されますので、タブを選択してください。
選択すると次に共有ルールの設定を行います。
共有ルールの設定方法は二通りあり、一つはデータの担当者基準です。
データ担当者基準とは、特定の役職者にデータを共有したい場合の設定方法です。
例えば下記画像の場合、「データ共有元」は「役員」、「データ共有先」は「マネージャー」となっています。
この場合、役員が作成したデータをマネージャーは表示/編集/削除できるようになります。
二つ目が条件基準の設定です。
これは、特定の項目に一致・不一致などの条件を設けることでデータを共有することができます。
例えば下記画像の場合、2024年4月1日以降に作成された見込み客のデータを表示/編集/削除することができます。
作成した共有ルールは「保存する」をくりっくしていただくと、適用されます。
以上が共有ルールの設定です。
3)権限について
役職と共有ルールの設定について説明いたしました。
ですが、これらの設定よりも「設定」⇒「セキュリティ管理」⇒「権限」で設定された権限が優先されます。